ソーシャルメディア戦略一覧
ここまできた、facebookの顔認識の技術
facebookのようなSNS、googleのような検索エンジンは顔認識機能をもっています。
google側の理由として、①画像検索機能を充実させたい、②画像のオリジナル性を基準にWebサイトの有効性やクオリティを見極めたいという側面があることでしょう。
また、facebook側の事情として、①facebookのフィッシング用のスパム対策、②なりすまし対策、③タグ付けの容易性などの理由があるものと思われます。
どの程度の認識かと言うと、かなり表記のようにかなり小さく写真に写った人の顔も認識している。
詳しい仕様はわからないが、googleは顔認識と言うよりも色彩の認知で顔を認識している気配が強く、facebookは、顔の縦横の比率、目の感覚、耳の位置などで分析しているように思われる。
facebookで利用停止にならない方法
最近、私の関与先の方々がfacebookから、部分的な利用停止処分を受けるケースが散見されます。
ケースとして、 友達申請の2日間停止、 「あいさつ」の停止などです。
■face book利用停止の要因に関する議論
ここでの議論は、facebookの利用停止になりうる要素として、①条件/環境、②加点要因、③減点要因が考えられます。
■facebook利用停止要因
facebookの利用停止にはいくつかの要因があります。仮説として、今のところ、以下のような要因があげられます。
(1)環境要素 短時間に「減点」要素をどれだけ積み重ねたか?
①時間的要因 時間なのか日なのか
②集中度 どの程度の集中で利用停止処分になるのか
③処分の累積 処分は累積されるのか
以上の要因について調べてみました。ここで掲載した仮説はfacebook上の仲間で集中的(2011年5月18日~19日)に議論した結果です。
皆さんのメリットを考え情報を公開しますが、公開した結果については責任を持ちません。そのうえで、情報をご活用ください。
(2)加点要因
加点要因とは、ここではfacebookの利用停止を食い止める要因と定義します。
①友達の紹介
②記事の投稿
③友達からの、いいねの押印
④友達リクエストを依頼されること
⑤友達の承認
⑥ノートの記載
⑦グループ、イベントの管理者となること
⑧友達からのコメント
⑨メッセージの発信
(3)減点要因
利用停止を促進すると思われる要素と定義します。
①友達リクエストの発信
①-1 コミュニティ外の人間に対する友達リクエストは利用停止になりやすい
①-2 一日5件のリクエストでもスパム経験者がいる
①-3 5件/日リクエストで利用停止となり、翌日登録可能となった事例がある
②友達リクエストの保留の滞留
率か量か? 友達申請は最初は75件/日くらい平気だった
②-1 未承認件数の累積
③いいねボタンの押しすぎ
④あいさつの強要
⑤本人でない登録はいきなり削除が来る
⑤スパム報告があると減点
⑥ 友達リクエスト 発信>受信のケース
⑦フェースブックが想定する友達ネットワーク意外の地域への大量なリクエスト(加藤の追記)
⑧いいねが少ないブログの投稿
100件の投稿について、2件弱の「いいね」しかなかったケース
⑦友達の真贋についてフェースブックが疑問を持つケース
「本当に友達ですか?」→地域が関係するか 例)「本当に友達ですか??」という表示される。
■facebookからの処分内容
①最初は2日 1日友達申請20件でも大丈夫だった
②2回目は4日。3回目は8日
③2回目の停止のときは、10件くらいで停止
④偽名登録は即刻利用停止
⑤facebook利用停止国家(例えば中国)からの利用
⑥リクエストの取り消し要求
⑦シェア禁止 記事投稿禁止 インプレッション2%以下
⑧友達紹介の1回あたりの限界がある 50件/回が限界
■まとめ
まだ明確な判断基準がでているわけではないが、ある程度のガイドラインはできた。
①利用停止は量ではなく率である可能性が高い
②facebookのポリシーに違反するケース
②-1 利用禁止国家
②-2 プロフィールを欺く行為
②-3 過剰な友達へのリクエスト 「友達申請」「あいさつ」
②-4 不正なコンテンツ投稿 ユーザにとって有益ではないコンテンツも不正コンテンツとみなされる。
②-5 ユーザの反応「いいね」「コメント」も判断基準となっている
②-6 友達リクエストは
a. 現状の友達数
b.リクエストをかけた相手が自分のコミュニティに存在するか
c.クエストをかけた相手が同じ地域の存在する人間か
d.リクエストの安全ラインは5件/日
②-7 友達紹介は回あたり50件/回が限界
②-8 過剰な友達への負担(1時間おきの挨拶発信)
facebookのポリシをわかりやすくいうと
①狭義のポリシーは本当の友達
②広義のポリシーは将来のビジネスパートナー、友達等
③社会的意義のある情報の共有促進
協力していただいたfacebook仲間に感謝します
以上
facebookとgoogleのアクセス分析
facebookとgoogleのアクセス状態を分析してみた。
■アクセス数世界1位はgoogle,2位がfacebook
図1. googleとfacebookのアクセス数
googleとfacebookのアクセス数を比較すると、googleがアクセス数のシェア1位(約50%),facebookは2位(約40%)ということがわかる。両方あわせると総アクセス数全体の90%だ。
■ページ閲覧数はgoogle=facebook
図2.googleとfacebookのページ閲覧数
googleとfacebookのページ閲覧数を比較すると、相互に互角だ。確かにgoogleは検索ニーズでアクセス数が多いのかもしれないが、facebookはさまざまなページを閲覧し情報得ようとするのでページ閲覧数が多くなるのだろう。
■サイト滞在時間はgoogle<facebook facebookがgoogleの3倍
図3.サイト滞在時間
ここで問題なのはサイト内の滞在時間。なんとfacebookはgoogleの3倍の滞在時間なのだ。
ここに、魅力的なコンテンツがあれば、じっくりと読んでいたける。これはfacebookの中吊り広告効果といえよう。
■問題点の整理
ここで、問題点を整理するために、現在の考えを示したい。
- googleは完全に目的指向型の検索に有利 速攻型(すぐに結果が出てくる)
- facebookは交流の中で自然発生的にでてくるアイデアやビジネスチャンス、ビジネスモデルを生み出すのに有利
ソーシャルメディアの活用はその特性をよく見極めて
■序論
受講生や元受講生のなかにちらほら、twitterやface bookなどのソーシャルメディアを活用する方々増えてきました。
私はブログを毎日更新しながらWeb開発などもしているため、ソーシャルメディアに時間を割くことができなかった。
また、mixiがビジネスに殆ど寄与しなかったためきわめて懐疑的でいたのですが、どうやらデファクトスタンダード(事実上の標準)にな理想な勢いなので、急ぎ活用を進めてみました。その中間結果をお知らせします。
■結論
中間における、結論は以下のとおりです。
- ソーシャルメディアはSEOに加えたサイト集客アップの媒体になりうる
- ただし、感覚が通常のWebと異なるため、Web運営とセンスやノウハウが異なる
- 状況が瞬時で変わるため、定期的な観察や監視が必要である
- 特にTwitterは手数が必要となるため、スマートフォンの活用が不可欠
- IT技術としてはソーシャルメディアは簡単であるが、活用にあたっては、Webやブログ以上の運用ノウハウが必要
- 不特定多数の人と交流するため、業者任せ、閉鎖的な性格の方はソーシャルメディアに不向き
- Webやブログで挫折した人は大概ソーシャルメディアでも挫折する
■IT媒体としての基本特性
IT媒体としての基本特性について言及します。
ソーシャルメディアと他のインターネットメディアとの差異
facebookやtwitterが話題となっていますが他のメディアとどのように違うのでしょうか
利用者はメディア特性を理解して使いこなしているのでしょうか。
■ソーシャルメディアと他のメディアの比較分析
比較表を作成してみました。
メディア | Web | blog | mixi | ||
情報伝播の即効性 | 低い | やや高い | あまりない | 高い | 極めて高い |
認知の媒体 | SEO | SEO | mixi内口コミ | 共感「いいね」 | フォロー、リツイート |
情報公開性 | 公開 | 公開 | 閉鎖的である | 人脈「友達」内公開 | フォロワーに公開 |
コミュニティーの拡大 | ない | 徐々に拡大 | あまりない | 級数的 | 一定の速度 |
情報の蓄積性 | 普遍的情報が多い | 蓄積型 | 蓄積できるが、どちらかというと消費 | 蓄積できるが、どちらかというと消費 | 消費型 |
公式/非公式 | 厳格に公式 | ゆるやかに非公式 | 非公式 |
facebookページは公式 facebookは個人 |
公式情報と非公式情報が混在している。 |
コンテンツの表現力 | 豊か | 極めて豊か | 画像+文字情報 | 画像+文字情報 |
文字情報(140文字) |
IT的参入障壁 |
極めて高い |
画像加工と文章作成の の能力が必要(コンテンツ作成能力) |
不必要 |
基本的に不要 ただしfacebookページを除く |
基本的に不要 |
更新頻度 |
高いほうが良いがそれほど高くない |
理想的には毎日更新 | 基本的に更新しない |
1日3回程度のコミュ ニケーションに関するアクションが必要 |
1時間に1回程度のTweetが必要 |
※html:Webを作成するための言語、CSS:Webの色柄サイズをコントロールする言語、facebookページ:フェースブック内に設置するHP。外部検索エンジンからも検索できる。tweet:Twitterに対するつぶやき、twipic:Twitterに画像投稿するアプリケーション。
ここからわかることは、ソーシャルメディアの特性は次のとおり
- 情報伝播の即効性は極めて高い
- 情報はコミュニティの中で共有化される
- コミュニティは級数的に拡大することがある
- 伝播、共有の契機はSEOではなく、共感「いいね(like)」である
- 情報はリアルタイム性が高い
- 情報は共有化され、消費される
- 情報の表現力はWebやblogに比べると劣る
- IT的垣根はfacebookページを除き低い
- ソーシャルメディアはコミュニティツールであるため、1日の中で数多い、書き込みや対応が必要。
- ソーシャルメディアでは日常生活や人間性があらわになるので、人を選別して付き合っているタイプの方にはリスクが大きい
新しいメディアに挑戦することは大切ですが、まず、自分や自分の所属する組織の目的を達成するためにどのメディアが適しているのかをしっかりと理解している必要があります。
■結論
要するにソーシャルメディアとその対応には以下のような認識が必要だということです。
- 自分の意見のない人は、やっても無駄←→自分の意見をしっかり持っている人に向いている
- ものぐさにはむかない←→対人的コミュニケーションが得意な人は向いている
- SEOから、共感へ発想の転換が必要
- IT技術からコミュニケーションへの発想の転換が必要
- ノウハウを固有に蓄積するタイプ(閉鎖的なタイプ)は不向き←→価値ある情報を発信して情報共有してもらう発想が必要
SNS(Social Network Systm)としてのmixiの失敗は匿名性という点と閉鎖性による行き詰まりにある。基本的にmixiをどんなにがんばってやっても仕事に結びつきにくいが、facebookはブランディング、人脈作り、製品サービスの認知性など観点から非常に伝播力があり効果的だ。
あえてfacebookの弱点を挙げると、①仕様公開されていないので使いにくい、②「いいね」の意味がわかりにくい、③目的意識や戦略がないと他の人間と適当に付き合うだけで無駄な時間を使ってしまう。④氏名を公開するので、非公開を好む日本人むきではないから、一般消費者への普及が課題という点である。
ただ、ANAなどは国際線を使う顧客とfacebookに所在する顧客は近似であるなどのマーケティング理念をもっているようであり、その仮説が正しいならば、facebookは上質な顧客層を持つマーケット(市場)と定義できる。